思いついたら即実行。スピード感のある開発でプロダクトを育てる
INTERVIEW
エンジニア
高柳 怜士
大手Slerに約十年間在籍し、スマートフォンアプリや人型ロボット、データ分析ツールの開発などを担当。AWSやIDaaS関連の執筆活動も行う。現在インキュデータでは「Loghy」と「Qonsent」のエンジニア、カスタマーサクセスに携わる。
自社プロダクトに携われることは大きな魅力
前職ではSlerで、大手金融企業のアプリをはじめ、人型ロボットや、データ分析ツールなど、さまざまな開発業務に従事していました。インキュデータにジョインしたのは、その当時、会社の業務とは別で行っていた技術書の執筆活動がきっかけです。認証・認可プラットフォームのIDaaS製品を比較する技術書を書いたあと、インキュデータのメンバーから「お会いしませんか?」とメッセージをもらいました。それから定期的に顔を合わせる内にお誘いを受けて、入社を決めたという流れです。
前職には約十年間在籍していたので「そろそろ転職したい」と思っていたのも確かです。でも、それだけではありません。インキュデータのメンバーと話をしていくうちに「皆さんと一緒に働いてみたい」という気持ちが強くなったのです。また、自社プロダクトの開発に携われること、そこにも大きな魅力を感じました。他社の委託を受けてシステム開発を行う事業だと、納品してからはプロダクトに関わることがない場合もあります。そうではなく、長期的に一つのプロダクトに関わる、プロダクトを「育てたい」という思いがありました。
「Loghy」と「Qonsent」、二つのプロダクトに携わる
現在携わっているプロダクトは、ソーシャルログインソリューション「Loghy(ロギー)」と同意管理プラットフォーム「Qonsent(コンセント)」の二つです。技術担当として、新規機能の開発や導入企業のサポートを行っています。
インキュデータのメイン事業は、CDPの導入、ならびにデータ活用のためのコンサルティング支援です。そのため、もともと「Loghy」や「Qonsent」は、CDPで統合・分析するデータとして、Webサイトを訪問したユーザのソーシャルログインに関する情報や、利用に同意した情報を顧客データベースに付与できたら、もっとリッチなデータ基盤になるのではという発想から生まれています。ただ、個人情報の取り扱いが厳しくなっていく中で、現在は「Loghy」と「Qonsent」をまずは、単体でご導入いただくお客さまも増えている状況です。
お客さまからの要望をプロダクトに即反映
「Loghy」に関して、私は開発メンバーを束ねる技術責任者のポジションを担っています。導入後は、カスタマーサクセス担当としてお客さまと直接やりとりしていますが、これはプロダクトの成長にもつながっています。ヒアリングした要望や課題をチームに投げて、すぐに改修やテストを行い、翌週には機能をアップデートすることも少なくありません。少数精鋭で動いているインキュデータならではのスピード感と言えます。
「Qonsent」における主な業務は、技術担当者としての導入支援や、導入後のカスタマーサクセスなどです。
「Loghy」も「Qonsent」も、お客さまのシステムに組み込む製品ですから、導入の障壁となるさまざまな課題が発生することもあります。毎回異なる課題に取り組む苦労はありますが、導入完了を目指して一つ一つ課題をクリアにしていくことに達成感を覚えています。
「0から1」の仕事にやりがいがある
インキュデータでは、0を1にする仕事が多いです。お客さまからいただいた要望に対応するだけでなく「こういう機能があったらいいよね」とチーム内で声が上がったら、すぐに実行しています。意思決定がとにかく早いです。企業としてのミッションや方向性に沿って、自らタスクを作成できる人、新しい知識を貪欲に吸収できる人に向いている会社だと思います。新しい領域にチャレンジしたい人にもおすすめです。私自身、カスタマーサクセス業務の経験はありませんでしたが、今ではそこで得た知見を開発業務に還元できるようになりました。
0を1にするのは、プロダクトだけでなく社内の仕組みにおいても同様です。インキュデータはまだまだ始まったばかりの企業なので、そういった面も自分達で整えていく必要があります。ただ、ベンチャーとはいえ、ソフトバンク、博報堂、Treasure Dataという三社のジョイントベンチャーですから、バックオフィス業務は制度が整っており、担当しているプロダクトに集中することができます。ベンチャーマインドを持って仕事に臨みつつ、制度的な面では親会社の恩恵を受けられる。これもインキュデータの大きな魅力の一つだと思います。
エンジニアとして恵まれた環境
今後はジョイントベンチャーのメリットをもっと生かしていきたいです。親会社のリレーションを使って、自社プロダクトと他社サービスを連携させるなど、ほかのチームと協業することでシナジーを生み出せればと思います。
また、個人的には「Loghy」と「Qonsent」の導入促進と並行して、新しいプロダクトを開発したいという思いがあります。今考えているのは、会社のメイン事業である「データ活用」の文脈に根ざした新サービスです。
理由がしっかりしていれば、自分がやりたいことができる環境で働けているのは、エンジニアとして非常に恵まれていると感じます。まだまだ社内エンジニアは少ないので、インキュデータでやりがいを持って働ける方と一緒にプロダクトを開発する、または育てる仕事をしたいですね。
※こちらのインタビューは、2022年4月に行いました。(撮影場所 WeWork Ginza Six)