数字上の正しさよりも、お客さまがやりたいことから考える
INTERVIEW
コンサルタント
N・I
新卒でデジタル広告代理店に入社し、SNS広告の運用を担当。幅広い業種を手がけたのち、大手クライアントの専任として広告運用に携わる。後半は営業業務も兼任した。2025年にインキュデータへジョイン。現在はマーケティングソリューション部の広告チームにて、データと広告を掛け合わせたCDP活用の支援を担当している。
「もっとこうしたらいいのに」と思う場面が多かった
新卒で入社したのは、デジタル広告代理店です。規模の大きな会社で、メディアごとに部署が分かれており、私はSNS広告の運用担当として配属されました。化粧品や金融など幅広い業種を担当したのち、社内でも規模の大きなクライアントの専任になりました。
広告運用だけを担当していたころは、間に営業担当がいたため、お客さまと直接話す機会がほとんどありませんでした。営業を兼任してからも、案件によってはさらに手前にグループ会社の営業担当が入ることがあります。ある程度「何をやるか」が決まった状態で依頼を受け、それをいかに目標達成につながる形で実行するか。そうした動き方が中心でした。
その中で、「もっとこうしたらいいのに、もったいないな」と感じる場面が増えていったんです。いま提案している改善策は、本当にお客さまが求めているものなのだろうか、と。
数字上では正しい改善策でも、それがお客さまのやりたいことと一致するとは限りません。それなら、お客さまの意図をきちんと汲み取ったうえで、どう施策に落とし込むのかを一緒に考えられるようになりたいと思うようになりました。
デジタル広告そのものは、自分に合っていると感じていました。ただ、会社や案件の規模が大きくなるほど、役割分担も明確になります。それよりも、自分で考えて責任を持ち、より幅広い領域を見られるようになりたい。そこが転職を考えたきっかけでした。
半歩、隣に行けそうだと思った

転職活動を始めた当初は、一度事業会社に行ってみたいという気持ちがあり、マーケティング職を中心に見ていました。
ところが選考を受けていく中で、自分がこれまで経験してきた領域が、思っていた以上に限定されていたことに気づいたんです。事業会社に移って同じ領域の仕事を続けるより、もう一度クライアントワークの側で経験の幅を広げたほうがいい。活動の途中から、そう考えるようになりました。
インキュデータはエージェントからの紹介です。ソフトバンクのグループ会社なので名前は知っていましたが、具体的に何をしている会社なのかは知りませんでした。
募集要項を見たときに、自分がやってきたことに近い一方で、「半歩、隣の領域に進めそうだな」と感じたんです。これまで培ってきた広告の経験を活かしながら、コンサルティングの領域にも広げていけそうでした。
選考で印象に残っているのは、私にできることと、まだできないことの両方をきちんと理解してくださったことです。
転職活動では、自分をよく見せなければと思ってしまう場面もあります。ただ、インキュデータの選考では、「ここまではできます」「これはまだ経験がありません」と、ありのまま話すことができました。そのうえで「それなら大丈夫」と言っていただけたことが印象に残っています。
広告でもう少し幅広い経験をしたい、CRM領域も学びたいという希望についても、「これくらいのタイミングで挑戦できます」と一次面接の段階から示していただきました。自分が求めていた次のステップを、具体的にイメージできましたね。
一番購買に近いデータを、使い切れていない

入社してからは、正直なところ大きなギャップはありませんでした。強いて挙げるなら、想像以上に裁量が大きかったことでしょうか。
研修は一日で、二日目から案件の引き継ぎが始まり、一か月目には競合コンペにも参加しました。「いきなり野に放たれて、あとは頑張って」というような始まり方でした(笑)。ただ、私自身はそういう環境のほうが合っていたので、苦ではありませんでした。
現在担当しているのは、データと広告を掛け合わせたCDP活用の支援です。最終的に広告施策を実行する点は、これまでと大きく変わりません。
一方で、お客さまは、商品を購入した方や問い合わせをした方などの顧客データを持っているケースが多くあります。ただ、デジタル広告では、そうした自社データを十分に活用できておらず、広告プラットフォーム側が持つデータを中心に改善しているケースも少なくありません。
もちろんプラットフォームのデータも活用しながら、「お客さま自身が持っているデータという資産も、きちんと使って成果につなげていきましょう」とご提案しています。購買に近いところで得られたデータだからこそ、活用しないのはもったいないと思うんです。
支援を始める段階では、「獲得できているお客さまに、どのような人が多いのか」を十分に把握できていないケースもあります。感覚としてはわかっていても、それが本当に正しいのかをデータで確認できていない。そうした部分から、お客さまと一緒に整理していく仕事です。
直近では、新しく立ち上がったアプリサービスの支援にも携わりました。広告施策がまだ十分に整理されていない状態から、新規ユーザーを獲得し、課金につなげるための設計と集客を担当しました。
CDPを活用した配信によって、獲得効率の改善につながるケースもあります。成果が数字として見えやすいことも、この仕事の面白さだと感じています。
隣の席に、違うスキルを持った人がいる

インキュデータのいいところは、自分とは異なる知識や専門性を持つ人が、近い距離にいることだと思っています。
前職にも同じような専門性を持つ方は社内のどこかにいたはずですが、組織が大きく、実際に会って一緒に仕事をする機会はほとんどありませんでした。
いまは、広告の仕事をしていて「ここはもっとCDPを活用できるのではないか」と思ったら、すぐにCDPのエンジニアへ相談できます。
実際、私自身も助けてもらうことが多いです。広告側からデータを読み解くことはできても、分析のためにクエリを書く必要がある場面もあります。そうしたときは、社内のデータ分析に強い方やエンジニアに教えてもらいながら進めています。
こうした距離の近さは、支援のスピードにも表れています。
前職でも、CDPを導入しているお客さまはいらっしゃいました。ただ、CDPと広告を担当する会社が別々だと、それぞれの意図を直接すり合わせることが難しい。改善したいと思っても、お客さまを介して調整する必要があり、時間がかかることもありました。
インキュデータでは、データ基盤から広告施策まで社内で連携できます。「まずはこれを試してみよう」「次はこう改善しよう」と試行錯誤を回しやすく、実行までのスピードも上げられる。そこは大きな特徴だと思います。
即レスと、自分でボールを動かす意識

仕事で大切にしていることを挙げるなら、まずは即レスです。もう一つは、「自分でボールを動かす」という意識ですね。自分のところで仕事を止めないことを大切にしています。
根底には、負けず嫌いなところがあるのだと思います。やるからにはきちんとやりたいタイプで、「これくらいやればいいだろう」とは、あまり考えません。
「もう少しこうしたほうがいい」と思ったことがあれば、自分の担当範囲を少し超えてでも取り組んでみる。そう考えることが多いですね。
広告からCRMへ、できる領域を広げたい
最近はCRMについても学び始めました。これまでは広告と、広告に活用するデータを中心に扱ってきたので、できる領域をさらに広げたいと思ったからです。
CRM領域のプロジェクトにもアサインしていただき、同じ部署のメンバーに教わりながら取り組んでいます。まずはそこから、デジタルマーケティングを幅広く見られる人材になっていきたいですね。
会社としても、「まずはインキュデータに相談してみよう」と思っていただける存在になれたらと思います。どこに相談すればいいのかわからない、自社の課題もまだ整理できていない。そうした段階から、お客さまに伴走できる会社でありたいです。
一緒に働きたいのは、チャレンジ精神のある方です。AIの活用が広がる中で、支援の形も、お客さまからいただく相談内容も変わってきています。
新しい技術や情報が次々に出てくるからこそ、「そもそも解決したかったことは何だったのか」を考えながら、経験したことのない領域にも手を挙げられる方。試行錯誤しながら、真摯に向き合える方と一緒に働きたいですね。
いい意味でも悪い意味でも自由で、裁量はかなり大きい会社です。細かな指示を待つというより、自分で考えて動いていきたい方のほうが合っていると思います。そういう方が力を発揮しやすい環境ではないでしょうか。
※こちらのインタビューは、2026年9月に行いました。(撮影場所 WeWork 日比谷FORT TOWER)