課題に気づいてもらう仕事は、営業もコンサルタントも変わらない


INTERVIEW

S・R / Y・M / N・U

2026年、インキュデータのビジネスソリューション部に三名のメンバーが加わりました。化粧品メーカーで法人営業やEC運営を担当していたS・R、生命保険と法人データベースという二つの無形商材を扱ってきたY・M、Web広告の法令審査を担ってきたN・U。

三人に共通するのは、顧客や社内の課題に向き合う実務を経験してきたこと、そしてコンサルタントは未経験だったことです。入社から数か月を経たいま、転職の背景や研修、これまでの経験が現在の仕事にどうつながっているのかを聞きました。

S・R|AX/DXコンサルタント

化粧品メーカーにて、専門店向けの法人営業、ECモール運営、人事労務を担当。2026年5月にインキュデータへ入社。現在は企業のAI活用推進支援と、ビジネスデザインのコンサルティングに携わる。

Y・M|AX/DXコンサルタント

生命保険会社で生命保険・損害保険の法人・個人営業を経験したのち、法人データベースを扱う企業でエンタープライズ営業に従事。2026年7月にインキュデータへ入社。

N・U|デジタル・ビジネスリスクコンサルタント

生命保険の個人営業を経て、Web広告を扱うITベンチャーでSNS広告の法令審査を担当。AI薬事チェックツールの開発にも、要件設計の面から携わる。2026年5月にインキュデータへ入社。現在はAIガバナンス支援の案件を担当。

「このままだと、スキルが積み上がらない」

──転職を考えたきっかけを教えてください。

S・R

前職には四年ほど在籍しましたが、その間、部署異動がかなり多かったんです。今後も頻繁に異動する可能性があり、このままでは特定のスキルを深めていくことが難しいと感じました。 それよりも、自分が身につけたいスキルを深められる会社に行きたい。特に磨きたかったのが課題解決力だったので、「それならコンサルタントだろう」と考えました。

Y・M

一社目の生命保険会社では、生命保険・損害保険の両方で、法人と個人のお客さまを担当していました。営業として成果も出せていましたが、より新しいことに挑戦したくなり、法人データベースを扱う会社へ転職しました。企業情報のデータベースを、マーケティングなどに活用していただくための提案営業です。

導入には一定の検討期間が必要な商材で、お客さま側の検討タイミングと提案のタイミングが合うかどうかに左右される部分もありました。

一方、私自身、生命保険の営業では「誰から買うか」が重視される場面も多いと感じていました。商品そのもので差別化しにくいからこそ、「自分自身が選ばれている」という実感があったんです。その違いは大きかったですね。

また、データを導入していただいたあとに「もっと活用したい」という声を聞くこともありました。ただ、そのデータを実際に社内でどう活用するのかという設計は、当時の支援範囲の外でした。私は、その先の部分に興味を持つようになりました。

N・U

私は前職で、薬機法や景品表示法に則ったWeb広告の審査を担当していました。途中から、会社としてAIを活用した薬事チェックツールを開発することになり、審査担当者としてシステム部門と一緒に要件をつくっていったんです。リリースまでやり切り、その後は運用フェーズに入りました。

一つ大きなことを達成できたタイミングで、今後のキャリアについて考えるようになりました。このまま運用に関わり続けるのか、それとも、これまでの経験を活かしながら新しい領域へ進むのか。

コンサルタントは完全に未経験でしたから、大きな挑戦ではありました。ただ、できることを増やして成長したいという気持ちのほうが強かったですね。

「大変だよ」と、面接で正直に言われた

──インキュデータを知ったきっかけと、選考の印象はいかがでしたか。

N・U

私は転職アプリで自分で見つけました。「攻め」よりも「守り」の側から企業を支援できる仕事を、という方向性で探していて、検索で見つけた企業の一つがインキュデータでした。 調べていく中でデータ活用の重要性を知り、「こういうことをやってみたいかもしれない」と興味を持つようになりました。 面接は三次までありましたが、私はもともと話すことがあまり得意ではなく、うまく説明できない部分もあったと思います。それでも、こちらの意図を汲み取りながら親身に話を聞いてくださる。その姿勢が、面接でお会いした皆さんに共通していたことが一番印象に残っています。

Y・M

私はエージェント経由です。選考で印象的だったのは、真っ向から「大変だよ」と言われたことでした。

もちろん、体を壊すまで働くという意味ではありません。ただ、コンサルティングの仕事なので、大変なところはある。そのうえで、「その分、こういう成長ができるはずだ」というイメージまで話してくださいました。不安になるどころか、むしろ安心しましたね。

退職された社員の方についても、ポジティブな文脈で自然に話されていたことに驚きました。前職では、退職した方についてあまり話題にしない雰囲気もあったので、そこにも違いを感じました。

S・R

私もエージェントからの紹介です。ソフトバンクのグループ会社で、AIを活用した先進的な業務に携われると聞き、興味を持ちました。求人内容を見ても、携われる業務や求められる役割に魅力を感じました。

面接の進み方も、ほかの会社とは違っていました。一方的に質問され、それに対して論理的に答えていくというより、対話の中で、これまでの経験を自然に引き出していただくような形式でした。

未経験からコンサルタントへ転職できるのかという不安はありましたが、「これまでの取り組みは、こういう場面で活かせると思う」と言っていただけて、入社後に働く姿をイメージしやすくなりました。

決め手の一つは、面接官の方がそのまま所属部署の上司になると聞いたことです。会社によっては、面接官と実際の配属先が異なることもあります。どのような方と一緒に働くのかが選考中から分かっていたことは、大きかったですね。

入社翌日から、研修が始まった

──入社して最初に驚いたことは。

S・R

入社の翌日から研修が始まりました。未経験者にとっては難易度が高く、そこは入社前とのギャップでしたね。ただ、コンサルタントとして必要な基礎力を学べる内容で、非常に密度の濃い時間を過ごせました。

Y・M

中途採用で二か月間しっかり研修を受けられる会社は、なかなかないですよね。しかも、単にレクチャーを受けるのではなく、本来であれば、より経験を積んだコンサルタントが担うような仕事を模擬的に経験する内容です。

例えば、RFPへの回答書をつくる。案件を受注した想定で、ある会社の中期経営計画をつくる。しかも、その中では私自身が責任者として進めます。

運転のシミュレーターなのに、いきなり渋谷の街中を走らされているような感覚というか(笑)。ただ、失敗してもいい環境で、先輩や上長の皆さんからレビューをもらいながら進められます。 「ここは大変だと思うけれど、まずは自分で考えてみよう」と言われることもありました。振り返ると、自分で悩み、考える時間そのものが大切だったのだと思います。

N・U

私は二人とは職種が異なるので、研修内容も少し違いました。三か月目には、他部署のPMのもとでOJTも経験しています。

驚いたのは、毎日が学びの連続だということです。研修プログラムの説明を受けた初日から、聞いたことのない言葉が飛び交っていて、最初は話についていくだけでも精いっぱいでした。

「もっと勉強しなければ」という危機感と、「これから知識を深めていける」という前向きな気持ちが半々でしたね。

Y・M

もう一つ驚いたのは、皆さんが本当に優しいことです。入社したばかりの社員でも、経営層に質問をしてフィードバックをもらえる。そういう環境はなかなかないと思います。 一次面接を受ける前は、「コンサルタントって、もっと怖い人たちなんじゃないか」と思っていたくらいです(笑)。

S・R

社員数が多くない分、経営層や部長陣との距離も近く、気軽に話しかけられます。そこは新鮮でした。

課題に気づいてもらうところから始まる

──営業のご経験は、いまの仕事にどうつながっていますか。

Y・M

「提案する」という意味では、これまでの営業とコンサルタントの仕事は、大きく変わらないと思っています。

例えば保険の場合、最初から「自分にはこの保険が必要だ」と考えている方ばかりではありません。法人データベースも同じで、お客さま自身がデータに関する課題を明確に認識しているとは限りません。

「データがないことで、こういう課題が起きているのではないでしょうか」とお伝えすると、「確かに自社もそうだ」「これはデータで解決できるのか」と気づいていただける。そうやって、まだ明確になっていない課題に気づいていただく仕事でした。

コンサルタントも同じです。お客さまが認識している「困っていること」は、表面に見えている症状であって、その奥に別の原因があるかもしれません。そこを深掘りし、課題を整理したうえで提案していく。その点は、営業時代の経験とつながっていると感じます。

S・R

前職の営業も、お客さまの課題を一緒に考えて解決していく仕事だったので、コンサルタントに近い部分はありました。

入社前は、未経験の自分ではお客さまの力になれないのではないかと思っていたんです。ただ、これまでの経験を活かしながら、自分でも調べて考えていけば、力になれる部分はある。入社前に感じていた不安は、少しずつ解消されてきました。

N・U

私は前職で社内の審査を担当していたので、基本的にやりとりする相手も社内の方でした。クライアントの方と直接打ち合わせをすることは、これまでのキャリアとの一番大きな違いです。

前職は年齢の近い方も多く、上司も二歳上でした。いまはクライアントとのコミュニケーションも含めて、言葉遣いや伝え方から日々学んでいます。

それぞれが目指す、次のステップ

──半年後にどのような姿を目指していますか。

N・U

まずは、いま先輩から任せていただいているタスクを、一人で完結できるだけの知識と経験を身につけたいです。そのうえで独り立ちし、自分自身がお客さまを支援できるコンサルタントになる。それが最初の目標ですね。

私はコンサルタント未経験で、営業経験も一年ほどでした。それでも挑戦する機会をいただけました。これまでの経歴ももちろん大事ですが、「これから何をしたいか」という思いを持っている方にとって、成長していきやすい環境だと思います。

Y・M

半年後には、周囲に業務を引き取ってもらわず、自分で最後まで進められる状態を目指したいです。

手順を確認しながら、自分で業務を進められる。クライアントとの定例会でも、周囲のサポートを受けながら、自分が中心となって説明やファシリテーションができる。まずはそこまで到達したいと思っています。

S・R

AI活用推進の支援は、社会的にも注目度の高い領域です。最先端のテーマに触れられることにやりがいを感じていますし、そこで経験を積むことで、さまざまな場面で活かせるスキルを身につけられると思っています。まずは「AIに詳しい人」になりたいですね。

社内には、多様な経歴や専門性を持つ方が多く、話を聞くたびに自分の知識の幅が広がっていくことを実感しています。成長意欲や好奇心の高い方にとって、とてもいい環境だと思います。

※こちらのインタビューは、2026年9月に行いました。(撮影場所 WeWork 日比谷FORT TOWER)

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