INCUDATA Magazine_000614_オフラインデータとは?オンラインデータとの統合の重要性・メリット・デメリット・具体的な活用事例を詳しく解説!

オフラインデータとは?オンラインデータとの統合の重要性・メリット・デメリット・具体的な活用事例を詳しく解説! -

目次

プライバシー保護の規制が厳しさを増す中で、企業は顧客との信頼関係を維持しつつ効果的なマーケティングを実施するという大きな課題に直面しています。そこで、この状況を乗り越えるキーとして、オフラインとオンラインのデータ統合の取り組みが注目されています。

そこで今回は、オフラインデータの概要やオンラインデータとの統合がもたらすメリット・デメリット、そして成功事例を通じて、この取り組みの重要性を詳しく解説します。

オフラインデータ・オンラインデータ統合の取り組みを知ることで、今後のマーケティング戦略に役立つ情報を提供します。

オフラインデータとは?

「オフライン」という言葉は、ネットワーク環境とは切り離された状態、特にインターネットに接続されていない状態を指します。また、オンライン上のサービス、例えばSNSやオンラインゲームなどからログアウトした状態もオフラインと称されることがあります。

この言葉はビジネスの文脈でも使われますが、そこでの「オフライン」はデジタルや仮想の対義語として「現実の」というニュアンスで使われることが多いです。例えば、実際の物理的な店舗や事務所など、具体的に存在する場所やリアルな行動を指す場面で用いられます。

このため、顧客が実店舗での購入や行動に関連する情報、つまり実際に店舗で得られるデータは「オフラインデータ」として区分されることが多くあります。このオフラインデータは、オンラインデータと組み合わせることで、より詳細で総合的な顧客分析やマーケティング戦略の策定に役立てられます。

オフラインデータ・オンラインデータ統合の重要性

INCUDATA Magazine_000614_オフラインデータとは?オンラインデータとの統合の重要性・メリット・デメリット・具体的な活用事例を詳しく解説!_オフラインデータ・オンラインデータ統合の重要性.png

ここでは、オフラインデータ・オンラインデータ統合の重要性について解説します。

    • プライバシー保護の流れ
    • 成約データはオフライン上にも集積

それでは、1つずつ解説します。

関連記事:O2Oマーケティングとは? - 普及の背景・施策例・活用事例まで徹底解説

プライバシー保護の流れ

オフラインデータ・オンラインデータ統合の重要性の1つ目は、プライバシー保護の流れです。

これは、インターネット上での情報収集や分析が急増し、ユーザのプライバシーが侵害される懸念が増大してきたためです。この動きの中で、特に注目されるのが「Cookie」に対する規制です。Cookieは、ユーザがウェブサイトを訪問した際にその動向を追跡するための小さなデータファイルで、これによりユーザの行動や興味を基にしたパーソナライズされた広告などを表示することが可能となります。

しかし、ユーザのプライバシー保護の観点から、Cookieの使用に厳格な制限がかけられる動きが広がっています。そのため、オンラインデータ、特に3rdパーティCookieのみに依存するコミュニケーションは、このような規制の影響を大きく受ける可能性があり、ビジネスの持続性にリスクをもたらすことが懸念されています。

企業は、これらの変動する環境を踏まえ、オンラインデータだけでなく、オフラインデータを含む多様な情報源の活用を検討する必要があるでしょう。

成約データはオフライン上にも集積

オフラインデータ・オンラインデータ統合の重要性の2つ目は、成約データはオフライン上にも集積されていることです。

デジタル時代になり、オンライン上のデータ分析が非常に重要とされる中で、実は多くの企業が顧客の実際の購買データや行動履歴などの価値ある情報をオフラインで蓄積しています。例えば、実店舗での購買履歴、アフターサービスの記録、顧客からの直接のフィードバックなどがその代表例です。

具体例として、あるアパレルブランドが店舗で顧客に提供しているメンバーズカードの利用履歴を挙げることができます。このカードにより、顧客の購入履歴、購入頻度、お気に入りの商品カテゴリなどのオフラインデータが蓄積されます。このデータをオンラインの顧客行動データ(例: ウェブサイトの閲覧履歴やクリック履歴)と統合することで、より精度の高い顧客分析が可能となるのです。

この統合データを活用することで、例えばオンライン上での広告配信やEメールマーケティングの際に、顧客の過去の購入履歴や好みに合わせたパーソナライズされたコンテンツを提供できます。これにより、顧客の体験価値は大きく高まり、結果的にリピート購入や顧客ロイヤリティの向上が期待できるのです。

オフラインデータ・オンラインデータ統合のメリット

MZ_000614_01.jpeg

ここでは、オフラインデータ・オンラインデータ統合のメリットについて解説します。

    • 顧客のニーズを高い精度で把握できる
    • 顧客の体験価値が向上
    • 販売機会の損失が最小限になりLTV最大化につながる

それでは、1つずつ解説します。

関連記事:O2Oとは? - 基礎知識から関連するキーワード・利点・注意点まで徹底解説

顧客のニーズを高い精度で把握できる

オフラインデータ・オンラインデータ統合のメリットの1つ目は、顧客のニーズを高い精度で把握できることです。

オフライン・オンラインデータを統合することで、企業は顧客のニーズや行動をより詳しく把握できるようになります。例えば、オンライン上では気になって商品ページを何度も見ていて、実店舗での購入に移行している顧客や、実店舗で試着してオンラインで購入を決定する顧客など、多様な購買行動をとらえることができます。

このように、全てのチャネルのデータを統合することで、顧客のリアルな声やニーズを正確につかみ、それに基づいたサービスや商品の提供、マーケティング戦略の策定が可能となります。結果として、顧客満足度の向上や売り上げの増加が期待できるのです

顧客の体験価値が向上

オフラインデータ・オンラインデータ統合のメリットの2つ目は、顧客の体験価値が向上することです。

例えば、オフラインデータである実店舗での購買履歴や来店頻度と、オンラインデータであるオンラインショッピングの購入履歴や閲覧履歴を統合することで、一人一人の顧客が何に興味を持ち、何を求めているのかを総合的に理解することが可能になります。

この統合データを活用することで、顧客へ提案する商品やサービス、特別な割引案内やキャンペーン情報などを、顧客の関心やニーズに合わせて提供できます。結果、顧客の体験価値が向上し、リピート購入が増加します。

販売機会の損失が最小限になりLTV最大化につながる オフラインデータ・オンラインデータ統合のメリットの3つ目は、販売機会の損失が最小限になりLTV最大化につながることです。

従来、オフラインとオンラインの購買データは別々に管理されていたため、顧客はそれぞれの環境で異なる体験をしていました。しかし、データの統合により、顧客はオンライン、オフラインを問わず、同じように自分の情報や過去の購入履歴に基づいたサービスを受けることができるようになります。

例えば、実店舗で見た商品を後でオンラインで購入したり、オンラインでの閲覧履歴に基づいて実店舗での提案を受けるなど、場所や時間の制約を超えたスムーズな購買体験が実現します。このようなシームレスな購買体験は、商品の価値だけでなく、購入プロセス自体にも価値を持たせることができます。

結果、顧客は一貫した高品質なサービスを享受し、顧客のLTVを最大化にもつながっていくことになります。

オフラインデータ・オンラインデータ統合のデメリット

MZ_000614_02.jpeg

ここでは、オフラインデータ・オンラインデータ統合のデメリットについて解説します。

    • 長期的な視点にたった運用が必要
    • ビジネスモデルによっては不向き
    • データベース構築や活用のハードルが高い

それでは、1つずつ解説します。

長期的な視点にたった運用が必要

オフラインデータ・オンラインデータの統合のデメリットの1つ目は、長期的な視点にたった運用が必要なことです。

オフラインデータ・オンラインデータの統合を行うためには、まず顧客データの一元化や、それに基づいた分析手法の構築が必要です。また、これらのデータに基づいて顧客に最適な購買体験を提供する仕組みの開発も欠かせません。これらは、一朝一夕で成果が出るようなタスクではありません。むしろ、それらは長期的な視野で取り組むべき課題となります。

さらに、初期投資のコストや、継続的なデータ管理・分析のための運用コストも考慮する必要があります。そして、これらの投資がすぐに売り上げや利益へと反映されるわけではありません。

このような特性を踏まえ、企業はオフライン・オンラインデータ統合の導入を検討する際に、短期的な成果よりも、長期的な戦略としての価値を理解する必要があります。

ビジネスモデルによっては不向き

オフラインデータ・オンラインデータの統合のデメリットの2つ目は、ビジネスモデルによっては不向きなことです。

具体的には、オフラインとオンラインの双方にビジネス展開をしている事業者にとって、この統合は非常に有効です。なぜなら、実店舗での購入履歴や顧客の行動データと、ECサイトやアプリでの購入・行動データを統合することで、顧客一人一人のプロファイルをより詳細に把握し、マーケティング活動に活用できるからです。

一方、オンラインだけ、あるいはオフラインだけの展開をしている企業にとっては、この統合のメリットはありません。

データベース構築や活用のハードルが高い

オフラインデータ・オンラインデータの統合のデメリットの3つ目は、データベース構築や活用のハードルが高いことです。

まず、膨大な量のデータを安全かつ効率的に管理するためのデータベースをゼロから構築する必要があります。これには高度な技術知識と相応の初期投資が要求されます。さらに、すでに自社で運用している既存のデータシステムやツールとの統合も課題となる場合もあります。

このような大規模なデータ統合をスムーズに行うためには、クラウドストレージやデータ連携ツールの導入も考えられますが、これにもコストがかかります。また、データの一元管理が必要になるため、セキュリティ面のフォローや専門的なスキルの習得が必要となる場面も考えられます。

オフラインデータ・オンラインデータの活用事例

MZ_000614_03.jpeg

ここでは、オフラインデータ・オンラインデータの活用事例について解説します。

    • 住宅業界の場合
    • アパレル業界の場合

それでは、1つずつ解説します。

住宅業界の場合

住宅産業において、顧客との接触から成約に至るプロセスは、オフライン・オンラインともに多くの担当者が関与するため情報の一元化が難しいのが実情でした。そのため、顧客の成約動機や背景を詳細につかむことができず、データ活用に課題が残っていました。

そこで某住宅メーカは、内見や店舗での相談など、全ての顧客接点を洗い出し、そこでのデータを一元集約し、さらにオンラインでの行動データも加えてオフラインとオンラインの情報を統合する施策を実行しました。

この取り組みにより、顧客の関心や成約までの興味の変遷を正確に理解できるようになり、結果的に、これまでのアプローチでは難しかった成約率の向上に成功しています。

アパレル業界の場合

某アパレルメーカのECサイトは、顧客の検索意図やカスタマージャーニーを深く考慮した機能を取り入れ、顧客の体験価値を向上させる施策を続けています。この成功の背景には、オフラインとオンラインのデータ統合が大きく寄与しています。

具体的には、実店舗での購入時やECサイトでの購入時に、会員証を通じて顧客の購買データが一元的に記録されるため、オフラインとオンラインの顧客情報がスムーズに統合される仕組みとなっています。

さらにRFID技術を活用することで、実店舗とECサイト間での在庫情報も一元管理されています。これらの取り組みにより、顧客ニーズを的確に把握し、実店舗でもECサイトでも同様のサービスの提供を実現しています。

まとめ

MZ_000614_04.jpeg

本記事では、オフラインデータ・オンラインデータ統合の重要性・メリット・デメリット・具体的な活用事例を中心に解説してきました。

オフラインデータとは、実店舗や実際の場での顧客データのことを指し、オンラインデータとの統合は現代のマーケティング戦略において不可欠なものとなっています。近年、デジタルマーケティングが主流となる中、プライバシー保護の観点からデータ取得や利用の方法には慎重な考慮が必要となってきました。その中で、オンラインデータだけでなくオフラインデータの活用もその価値を高めています。

なお、インキュデータは顧客データを中心にオンライン・オフラインを統合してDXを推進するサポートも行っています。何か当該分野でお困りごとがあれば、是非一度お問い合わせください。

CONTACT お問い合わせ

弊社のサービスに関するお問い合わせや、取材・メディア掲載についてはこちら。

弊社のプロダクト・サービスに関する資料、各種調査結果、ホワイトペーパーなどを無料公開。