INCUDATA Magazine_000415_O2Oマーケティングとは? - 普及の背景・施策例・活用事例まで徹底解説

O2Oマーケティングとは? - 普及の背景・施策例・活用事例まで徹底解説 -

目次

O2O(Online to Offline)とは、オンラインからオフラインへの購買を促す手法のことです。実店舗を有する形態のビジネスで導入される事例が増加しています。

ただ、具体的にO2Oマーケティングがどのような形で活用されているか知りたい方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこの記事では、O2Oマーケティング普及の背景や施策などについて詳しく解説します。

O2Oマーケティング普及の背景

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ここでは、O2Oマーケティング普及の背景として、以下の3つを解説します。

    • モバイルデバイスの普及
    • SNSの普及
    • 店舗でしかできない顧客体験

それでは、一つずつ解説していきます。

モバイルデバイスの普及

背景の1つ目は、モバイルデバイスの普及です。R3情報通信白書「図表1-1-1-1 情報通信機器の世帯保有率」によると、2020年にはモバイルデバイスの利用率は96.8%と、今やモバイルデバイスは当たり前の存在になってきました。

そのため、ECサイトや実店舗を問わず、ビジネスシーンでモバイルデバイスやインターネットを活用する必要性が増大しているのです。

SNSの普及

背景の2つ目は、SNSの普及です。R3情報通信白書「図表4-2-1-8 年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況」によると、2020年には全体のSNS利用率は73.8%と、SNSが普及してきています。

それに伴い、SNSによる情報拡散・共有の影響を無視できないシーンが増えてきました。また、ユーザ目線ではリアルなクチコミが参考にされることも珍しくありません。店舗側においても、販売促進に加えてユーザの意見を吸い上げるためにも活用されることが増えています。

店舗でしかできない顧客体験

背景の3つ目は、店舗でしかできない顧客体験です。インターネットが普及しても、服の試着や化粧品の試し塗りなど、店舗でしかできない顧客体験は少なくありません。店舗でしかできない顧客体験を効果的に活用すれば、ユーザの購買意欲をさらに高められるでしょう。そのため、オンラインだけでマーケティング活動を完結させず、O2Oマーケティングを用いる有効性が注目されているのです。

O2Oマーケティングにおける集客手段

ここでは、O2Oマーケティングにおける集客手段として、以下の5つを解説します。

    • ECサイト
    • SNS
    • アプリでの情報発信
    • 位置情報
    • ゲーム性のあるイベント

それでは、一つずつ解説していきます。

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ECサイト

施策例の1つ目は、ECサイトです。Web上での通販は今や一般的になり、実店舗とECサイトの併用を行なっている店舗も増えてきました。実店舗とECサイトの併用を行う場合は、両者で活用する顧客データに統一性をもたせ、一貫性のあるマーケティング施策を行うと効果的です。

例えばECサイト内で、実店舗で使えるクーポンを発行することで、ECサイト経由で実店舗への集客を増やすことが考えられます。

SNS

施策例の2つ目は、SNSです。今やSNSの利用は一般的になってきており、店舗側がSNSで情報発信することも一般的になってきました。昨今、SNSでキャンペーンを拡散し、店舗やイベント会場への来場を促す施策がさまざまな形で展開されています。
店舗のアカウントをフォローすることでキャンペーンに参加できるようにすれば、その後の情報提供もSNSでリーチさせることが可能です。

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アプリでの情報発信

施策例の3つ目は、アプリでの情報発信です。アプリで以下の情報を発信することで、集客促進が期待できます。

    • アプリ登録者限定に、プッシュ通知でお得な情報を配信する
    • アプリを経由して、気軽に店舗の予約をできるようにする

また、アプリを店舗での会員証やポイントカードとして活用することも有効です。この施策により、ユーザは利便性が高まるメリットを享受できます。一方企業側には、アプリ会員のユーザ情報や購買行動データの収集ができることがメリットになります。

位置情報

施策例の4つ目は、位置情報です。モバイルデバイスの普及で、GPS位置情報を簡単に入手できるようになりました。その位置情報も集客に活用できます。例えば、大規模に展開しているチェーン店であれば、ユーザの現在地近くにある自社店舗を知らせることで、ユーザが店を探す手間を省いて利便性を高められます。

ゲーム性のあるイベント

施策例の5つ目は、ゲーム性のあるイベントです。くじ引きやクイズなどを、集客やブランディングにつなげます。例えば、自社アプリにくじ引きゲームやクイズを用意し、当たれば店舗でも使えるポイントをプレゼントする施策が考えられます。これにより、アプリ登録者を増やせる上に、ポイント利用目的での来店促進も期待できるでしょう。

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O2Oマーケティングを企業が活用した事例

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ここでは、O2Oマーケティングを企業が活用した事例を解説します。生活用品・ライフスタイル商品を開発・販売しているA社は、自社で展開している小売店チェーンにおけるO2O戦略として、スマートフォンアプリを活用しています。そのアプリの特徴は、実店舗やECサイトでの商品購入に加えて、意見の投稿や店舗へのチェックインでもポイントを貯められることです。

意見の投稿でもポイントをためられることには、A社側はユーザの意見の投稿を促進できるため、A社とユーザ双方にメリットがあります。また、店舗内や店舗近くにアプリからチェックインを行っても、ポイントを貯められます。これも、店舗への来場を促す施策の一つなのです。

まとめ

O2Oマーケティングは、モバイルデバイスやSNSの普及に加えて、オフラインでしかできない顧客体験も存在することが普及の背景にあります。

O2Oマーケティングでは、オフラインならではの接客や顧客体験と、オンラインならではの大規模展開や定量分析とを組み合わせられます。これにより、効果が高い計測可能な施策を実現できるでしょう。それには、オンラインオフラインのデータを統合し、「誰がどのような行動をとったのか」顧客理解を深めることが有効です。

なお、インキュデータはオンライン・オフラインのデータを統合し、新たな顧客体験の創出やマーケティング施策の支援を行っております。販売促進などにO2Oを有効に取り入れたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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