INCUDATA Magazine_000339_データの代表的な収集方法を解説!どのようなデータを収集・管理してどう活用すればいい?
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データの代表的な収集方法を解説!どのようなデータを収集・管理してどう活用すればいい? -

目次

更新日:2026年3月3日

 

データ収集とは、ビジネス課題の解決や意思決定の精度向上を目的に、Webサイト、API、アンケート等の多様なソースから有益な情報を取得・蓄積するプロセスです。

データを活用して、ビジネスシーンで役立てるには、その前段でデータを収集することが欠かせません。

ただ、ビジネスに活用できるデータの収集方法が、明確によくわからない方もいるかもしれません。また、収集したデータをどのように管理・活用すればよいかも、併せて把握しておきたいところです。

そこでこの記事では、データの代表的収集方法を解説した上で、収集したデータの管理・活用についても詳しく解説します。

データの収集方法を理解するための基礎知識


MZ_000339_01.jpgここでは、データの収集方法を理解するための基礎知識として、以下の4つを解説します。

    • データ収集の意味
    • 定量データと定性データの違い
    • プライマリデータとセカンダリデータの違い
    • ゼロパーティデータの活用も

それでは、1つずつ解説します。

データ収集の意味

データ収集とは、様々なソースからデータ収集することで、現状把握や施策の実行につなげるために実施するものです。収集したデータからは客観的な事実の把握や示唆を得ることが出来ます。ただし、データを収集したから何かに使えるというものではなく、データ活用の目的を最初に設定し、必要なデータを収集する体制を整えるのが正しい流れであり、データ収集はあくまで手段であることに注意しなければなりません。

インキュデータは、データ統合基盤であるCDP(Customer Data Platform 顧客情報基盤)の幅広い導入経験があり、単にデータを集めるだけでなく、ビジネスゴールから逆算した『施策に活用できるデータ戦略』策定からお客様を支援しています。

定量データと定性データの違い

データの分類方法には、定量データと定性データがあります。両者の違いを表にまとめました。

 

表:定量データと定性データの比較

定量データ 意味 数値化できる量的データ
商品の市場独占率や売上高など
長所 定量データは収集・加工・分析しやすい
短所 定量データだけではユーザの思考や感情は読みきれない
定性データ 意味 数値化できない質的データ
顧客が商品を購入する理由や、サービスにおいて不満を感じる点など
長所 ユーザの思考や感情を読み、顧客理解を深めるために有効
短所 収集・加工・分析に手間がかかる

プライマリデータとセカンダリデータの違い

企業が収集するデータは、プライマリデータ(一次データ)とセカンダリデータ(二次データ)の2種類にも分けることができます。両者は相互補完的な関係にあり、不足するデータは適切なチャネルより取得しましょう。

 

表:プライマリデータとセカンダリデータの比較

プライマリデータ 意味 新規に収集する自社由来のデータ
自社で行ったアンケートの結果やPOSデータなど
特徴 自社が抱える顧客の分析に役立つ
セカンダリデータ 意味 世の中にすでに存在するデータ
政府が公開する統計データや企業のIR情報など
特徴 購買行動の因果関係把握や将来予測には、セカンダリデータも必要

ゼロパーティデータの活用も

ゼロパーティデータとは、ユーザから積極的に提供してもらうデータを指します。これまでマーケティングで用いられてきた、1stパーティデータや3rdパーティデータと違い、推測のいらない「顧客の声」とも言えます。

 

表:定量データと定性データの比較

ゼロパーティデータ ユーザが企業などからパーソナライズされた情報を受け取ることを期待して自ら提供するデータ
1stパーティデータ 企業が直接収集するデータ
3rdパーティデータ 他社メディアなど第三者から取得・購入したデータ

また、近年は3rdパーティCookieの規制強化によりWebログの収集が難しくなっており、同意を得て提供されるゼロパーティデータや自社で取得する1stパーティデータの重要性が増しています。

データの代表的な収集方法

INCUDATA Magazine_000339_データの代表的な収集方法を解説!どのようなデータを収集・管理してどう活用すればいい?_データの代表的な収集方法
ここでは、データの代表的な収集方法として、以下の5つを解説します。

    1. Webサイトからダウンロード
    2. ウェブAPI
    3. スクレイピング
    4. Cookie
    5. データ連携ツール

それでは、1つずつ解説します。

01.Webサイトからダウンロード

Webサイトに公表されているデータを、エクセルやCSVなどでダウンロードする方法です。日本政府のe-statなど、気軽にデータ収集できるWebサイトも存在するので、データ分析に活用できる情報がないか、まずはインターネットで探してみましょう。

なお、官民データ活用推進基本法(平成28年法律第103号)は、国及び地方公共団体はオープンデータに取り組むことを義務付けています。そのため、官公庁から得られる可能性があるデータがあれば、まずは官公庁のホームページを参照することがおすすめです。

02.ウェブAPI

API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は、人間を介さずコンピューター同士に情報のやり取りをさせるものです。例えば、ECサイトのウェブAPIを自社のCDPやBIツールと連携させて、そのECサイトの閲覧・購買データを自動で収集・分析できます。

03.スクレイピング

スクレイピングとは、ソーシャルメディア上のデータや、サイトのレビュー情報などを柔軟に取得できる技術です。サービスや商品への消費者感情分析などに活用でき、基礎的なプログラミングスキルがあれば十分扱えます。最近では、プログラミングなしでスクレイピングできるサービスも出てきています。ただ、スクレイピングを行う際には、以下3つのポイントに注意しなければなりません。

  • ウェブサイトへの負荷
  • 掲載情報の著作権の順守
  • ウェブサイトの利用規約の順守

04.Cookie

CookieもWebサイトやアプリの利用情報を収集するために、有効な手段です。例えば、Webサイトを訪れたユーザのブラウザにCookieを発行することで、Webサイトの閲覧履歴を分析すれば、ユーザの趣味趣向を分析できます。これにより、効果的なWeb広告につなげられるのです。また、WebサイトのCookie情報を集計すれば、ユニークユーザ数やページ遷移の傾向を分析し、Webサイトの改善に活用できるでしょう。

05.データ連携ツール

社内のデータベースやデータウェアハウス(DWH)などからデータを収集する場合には、データ連携ツールがおすすめです。既存のデータ管理システムと連携できるツールを用いれば、社内でバラバラに管理されてきたデータを統合できるでしょう。これにより、これまで組み合わせて分析されてこなかったデータ同士で分析し、新たな知見を得られるかもしれません。

インキュデータは、データ統合基盤である各種CDP(Treasuredata CDP Snowflake Databricksなど)の導入経験があり、複雑に分散した社内データの統合基盤構築をワンストップでサポートしています。

データの収集方法だけでなくデータの管理・活用先も理解しよう

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ここでは、データ収集後に行うデータ管理・活用について、以下の3つを解説します。

    • マーケティングに生かすデータ管理にはCDPの活用がおすすめ
    • データ活用用途
    • コンセントマネジメント
    • データガバナンス

それでは、1つずつ解説します。

マーケティングに生かすデータ管理にはCDPの活用がおすすめ

プライマリデータは担当部署ごとにサイロ化しやすく、企業全体で統一の目的で収集・整理されていないケースも珍しくありません。そこで、CDP(Customer Data Platform 顧客情報基盤)の活用がおすすめです。CDPは、顧客情報を収集・蓄積・統合でき、さまざまなチャネルから収集したデータを一元管理できます。これにより、顧客理解の深化や効果的なOne to Oneマーケティング、営業活動につなげましょう。

データ活用用途

データ活用方法についても、以下の表に3つの方向性をまとめます。

 

表:データ活用用途3つの方向性

目的・背景 詳細
データドリブンな経営やマーケティングの実現
  • ニーズや購買行動が多様化し、経験や勘による判断が成功しないことが増えている
  • データドリブン(データに基づく)経営やマーケティングの重要性が増している
  • データを活用し、合理的な判断につなげる
マーケティングの高度化
  • データを用いて、顧客理解を深める
  • さまざまなタッチポイントで収集したデータから、顧客の趣味趣向を理解
  • 顧客との関係性向上に成功すれば、個人に合わせたアプローチも可能になる
CX向上とLTVの最大化
  • インターネットで競合製品との比較も容易になり、競合とのわずかな違いが顧客離れにつながるリスクがある
  • CXを向上させて、顧客離れを防ぐ
  • 顧客離れを防ぐことで、LTVの最大化も期待できる

データガバナンス

データガバナンスとは、データを資産として有効活用するために、品質や安全性を維持・向上させる組織的な統制活動です。誰が・いつ・どのようにデータを扱うかのルールを定め、ビジネス価値を最大化する仕組みを指します。データを統制する仕組みを整えることで、情報の信頼性が担保され、迅速な意思決定やセキュリティ強化が可能になります。

特に、顧客データはより厳密な管理が必要です。氏名、住所、行動履歴などの個人情報を、誰が、いつ、どのように収集・利用・共有するかを個人が管理し、不正なアクセスや悪用から保護する権利と仕組みのことをデータプライバシーと言います。

データ活用と管理のバランスを考える上で、データガバナンスとデータプライバシーの両者に注意することが大切です。

    データ収集に関するよくある質問(FAQ)

    Q. ビジネスにおけるデータ収集の主な方法は何ですか?

    主な方法には、①Webサイトからの直接ダウンロード、②ウェブAPI連携、③スクレイピングによる情報取得、④Cookieを用いた行動ログ収集、⑤データ連携ツールによる社内システムの統合の5つがあります。

    Q. ゼロパーティデータと1stパーティデータの違いは何ですか?

    ゼロパーティデータは「ユーザーがパーソナライズされた体験を期待して、自発的かつ意図的に共有するデータ(好みや購入意図など)」です。一方で、1stパーティデータは企業が顧客から直接収集するデータ全般を意味する点に違いがあります。

    Q. 収集した顧客データを安全に管理・活用する方法はありますか?

    データ活用の目的を明確にし、データガバナンスの体制を整えることが大切です。また、データ収集には、CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)を導入することで分断された様々なシステムのデータを統合して管理活用することができます。

    まとめ

    データの収集方法は数多く存在します。データの収集・活用目的や、自社社員のITリテラシーなどを考慮し、最適な方法を選択・実行しましょう。

    収集するデータは、定量データと定性データ、さらにはプライマリデータとセカンダリデータにそれぞれ大別できます。いずれのデータも顧客から得た場合は大切な個人情報なので、データガバナンスの体制を敷くことが必要です。

    なお、インキュデータではマーケティング分野でのデータ活用支援サービスを提供しています。自社のビジネスをデータ活用で進化させたいと考えている方は、一度ご相談ください。

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