データの代表的な収集方法を解説!どのようなデータを収集・管理してどう活用すればいい? -
更新日:2026年3月3日
データ収集とは、ビジネス課題の解決や意思決定の精度向上を目的に、Webサイト、API、アンケート等の多様なソースから有益な情報を取得・蓄積するプロセスです。
データを活用して、ビジネスシーンで役立てるには、その前段でデータを収集することが欠かせません。
ただ、ビジネスに活用できるデータの収集方法が、明確によくわからない方もいるかもしれません。また、収集したデータをどのように管理・活用すればよいかも、併せて把握しておきたいところです。
そこでこの記事では、データの代表的収集方法を解説した上で、収集したデータの管理・活用についても詳しく解説します。
データの収集方法を理解するための基礎知識
ここでは、データの収集方法を理解するための基礎知識として、以下の4つを解説します。
-
- データ収集の意味
- 定量データと定性データの違い
- プライマリデータとセカンダリデータの違い
- ゼロパーティデータの活用も
それでは、1つずつ解説します。
データ収集の意味
データ収集とは、様々なソースからデータ収集することで、現状把握や施策の実行につなげるために実施するものです。収集したデータからは客観的な事実の把握や示唆を得ることが出来ます。ただし、データを収集したから何かに使えるというものではなく、データ活用の目的を最初に設定し、必要なデータを収集する体制を整えるのが正しい流れであり、データ収集はあくまで手段であることに注意しなければなりません。
インキュデータは、データ統合基盤であるCDP(Customer Data Platform 顧客情報基盤)の幅広い導入経験があり、単にデータを集めるだけでなく、ビジネスゴールから逆算した『施策に活用できるデータ戦略』策定からお客様を支援しています。
定量データと定性データの違い
データの分類方法には、定量データと定性データがあります。両者の違いを表にまとめました。
表:定量データと定性データの比較
| 定量データ | 意味 | 数値化できる量的データ |
| 例 | 商品の市場独占率や売上高など | |
| 長所 | 定量データは収集・加工・分析しやすい | |
| 短所 | 定量データだけではユーザの思考や感情は読みきれない | |
| 定性データ | 意味 | 数値化できない質的データ |
| 例 | 顧客が商品を購入する理由や、サービスにおいて不満を感じる点など | |
| 長所 | ユーザの思考や感情を読み、顧客理解を深めるために有効 | |
| 短所 | 収集・加工・分析に手間がかかる |
プライマリデータとセカンダリデータの違い
企業が収集するデータは、プライマリデータ(一次データ)とセカンダリデータ(二次データ)の2種類にも分けることができます。両者は相互補完的な関係にあり、不足するデータは適切なチャネルより取得しましょう。
表:プライマリデータとセカンダリデータの比較
| プライマリデータ | 意味 | 新規に収集する自社由来のデータ |
| 例 | 自社で行ったアンケートの結果やPOSデータなど | |
| 特徴 | 自社が抱える顧客の分析に役立つ | |
| セカンダリデータ | 意味 | 世の中にすでに存在するデータ |
| 例 | 政府が公開する統計データや企業のIR情報など | |
| 特徴 | 購買行動の因果関係把握や将来予測には、セカンダリデータも必要 |
ゼロパーティデータの活用も
ゼロパーティデータとは、ユーザから積極的に提供してもらうデータを指します。これまでマーケティングで用いられてきた、1stパーティデータや3rdパーティデータと違い、推測のいらない「顧客の声」とも言えます。
表:定量データと定性データの比較
| ゼロパーティデータ | ユーザが企業などからパーソナライズされた情報を受け取ることを期待して自ら提供するデータ |
|---|---|
| 1stパーティデータ | 企業が直接収集するデータ |
| 3rdパーティデータ | 他社メディアなど第三者から取得・購入したデータ |
また、近年は3rdパーティCookieの規制強化によりWebログの収集が難しくなっており、同意を得て提供されるゼロパーティデータや自社で取得する1stパーティデータの重要性が増しています。
データの代表的な収集方法

ここでは、データの代表的な収集方法として、以下の5つを解説します。
-
- Webサイトからダウンロード
- ウェブAPI
- スクレイピング
- Cookie
- データ連携ツール
それでは、1つずつ解説します。
01.Webサイトからダウンロード
Webサイトに公表されているデータを、エクセルやCSVなどでダウンロードする方法です。日本政府のe-statなど、気軽にデータ収集できるWebサイトも存在するので、データ分析に活用できる情報がないか、まずはインターネットで探してみましょう。
なお、官民データ活用推進基本法(平成28年法律第103号)は、国及び地方公共団体はオープンデータに取り組むことを義務付けています。そのため、官公庁から得られる可能性があるデータがあれば、まずは官公庁のホームページを参照することがおすすめです。
- 出典:e-stat|e-stat https://www.e-stat.go.jp/
- 出典:オープンデータ|デジタル庁 https://www.digital.go.jp/resources/open_data/
02.ウェブAPI
API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は、人間を介さずコンピューター同士に情報のやり取りをさせるものです。例えば、ECサイトのウェブAPIを自社のCDPやBIツールと連携させて、そのECサイトの閲覧・購買データを自動で収集・分析できます。
03.スクレイピング
スクレイピングとは、ソーシャルメディア上のデータや、サイトのレビュー情報などを柔軟に取得できる技術です。サービスや商品への消費者感情分析などに活用でき、基礎的なプログラミングスキルがあれば十分扱えます。最近では、プログラミングなしでスクレイピングできるサービスも出てきています。ただ、スクレイピングを行う際には、以下3つのポイントに注意しなければなりません。
- ウェブサイトへの負荷
- 掲載情報の著作権の順守
- ウェブサイトの利用規約の順守
04.Cookie
CookieもWebサイトやアプリの利用情報を収集するために、有効な手段です。例えば、Webサイトを訪れたユーザのブラウザにCookieを発行することで、Webサイトの閲覧履歴を分析すれば、ユーザの趣味趣向を分析できます。これにより、効果的なWeb広告につなげられるのです。また、WebサイトのCookie情報を集計すれば、ユニークユーザ数やページ遷移の傾向を分析し、Webサイトの改善に活用できるでしょう。
05.データ連携ツール
社内のデータベースやデータウェアハウス(DWH)などからデータを収集する場合には、データ連携ツールがおすすめです。既存のデータ管理システムと連携できるツールを用いれば、社内でバラバラに管理されてきたデータを統合できるでしょう。これにより、これまで組み合わせて分析されてこなかったデータ同士で分析し、新たな知見を得られるかもしれません。
インキュデータは、データ統合基盤である各種CDP(Treasuredata CDP Snowflake Databricksなど)の導入経験があり、複雑に分散した社内データの統合基盤構築をワンストップでサポートしています。
データの収集方法だけでなくデータの管理・活用先も理解しよう

ここでは、データ収集後に行うデータ管理・活用について、以下の3つを解説します。
-
- マーケティングに生かすデータ管理にはCDPの活用がおすすめ
- データ活用用途
コンセントマネジメント- データガバナンス
それでは、1つずつ解説します。
マーケティングに生かすデータ管理にはCDPの活用がおすすめ
プライマリデータは担当部署ごとにサイロ化しやすく、企業全体で統一の目的で収集・整理されていないケースも珍しくありません。そこで、CDP(Customer Data Platform 顧客情報基盤)の活用がおすすめです。CDPは、顧客情報を収集・蓄積・統合でき、さまざまなチャネルから収集したデータを一元管理できます。これにより、顧客理解の深化や効果的なOne to Oneマーケティング、営業活動につなげましょう。
データ活用用途
データ活用方法についても、以下の表に3つの方向性をまとめます。
表:データ活用用途3つの方向性
| 目的・背景 | 詳細 |
|---|---|
| データドリブンな経営やマーケティングの実現 |
|
| マーケティングの高度化 |
|
| CX向上とLTVの最大化 |
|
データガバナンス
データガバナンスとは、データを資産として有効活用するために、品質や安全性を維持・向上させる組織的な統制活動です。誰が・いつ・どのようにデータを扱うかのルールを定め、ビジネス価値を最大化する仕組みを指します。データを統制する仕組みを整えることで、情報の信頼性が担保され、迅速な意思決定やセキュリティ強化が可能になります。
特に、顧客データはより厳密な管理が必要です。氏名、住所、行動履歴などの個人情報を、誰が、いつ、どのように収集・利用・共有するかを個人が管理し、不正なアクセスや悪用から保護する権利と仕組みのことをデータプライバシーと言います。
データ活用と管理のバランスを考える上で、データガバナンスとデータプライバシーの両者に注意することが大切です。
データ収集に関するよくある質問(FAQ)
Q. ビジネスにおけるデータ収集の主な方法は何ですか?
主な方法には、①Webサイトからの直接ダウンロード、②ウェブAPI連携、③スクレイピングによる情報取得、④Cookieを用いた行動ログ収集、⑤データ連携ツールによる社内システムの統合の5つがあります。
Q. ゼロパーティデータと1stパーティデータの違いは何ですか?
ゼロパーティデータは「ユーザーがパーソナライズされた体験を期待して、自発的かつ意図的に共有するデータ(好みや購入意図など)」です。一方で、1stパーティデータは企業が顧客から直接収集するデータ全般を意味する点に違いがあります。
Q. 収集した顧客データを安全に管理・活用する方法はありますか?
データ活用の目的を明確にし、データガバナンスの体制を整えることが大切です。また、データ収集には、CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)を導入することで分断された様々なシステムのデータを統合して管理活用することができます。
まとめ
データの収集方法は数多く存在します。データの収集・活用目的や、自社社員のITリテラシーなどを考慮し、最適な方法を選択・実行しましょう。
収集するデータは、定量データと定性データ、さらにはプライマリデータとセカンダリデータにそれぞれ大別できます。いずれのデータも顧客から得た場合は大切な個人情報なので、データガバナンスの体制を敷くことが必要です。
なお、インキュデータではマーケティング分野でのデータ活用支援サービスを提供しています。自社のビジネスをデータ活用で進化させたいと考えている方は、一度ご相談ください。


















